有料会員登録
キャリア・教育 #成績“爆伸び”へ 令和の勉強ハック

元勉強嫌い→独学で東大合格の過程で導いた「健全な」原動力の見つけ方《燃料が「学歴獲得」「他者との比較」だけはキツい》

8分で読める
テキストの問題に考え込む男子生徒
「序列の上に立つ」だけではないモチベーションを見つけるには?(写真:zon / PIXTA)
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

また、「この学校はどういう問いを出すのか」「この問題は何を考えさせたいのか」「正解を出せる人はどういう思考回路なのか」を追いかけることも念頭に置いておきたい。

「モチベーションを育てる」過去問の進め方 4ステップ
もう少し具体的に説明する。
1.最初は1問でいい
最初から1年分を通しでやる必要はない。むしろ最初は、「何だこれ」と引っかかる1問で十分である。数学でも国語でもいい。大事なのは、少しでも「考えがい」があるものを選ぶこと。
2.時間を区切らずに考える
30分でダメなら終わりではない。歩いている間に考えてもいいし、風呂で考えてもいい。いったん寝かせて、翌日に戻ってきてもいい。中2のときの私がそうだったように、「まだ考えたい」が残ること自体に意味がある。
3.使える手は全部使う
図を描く。書き散らかす。具体例を作る。立体なら作ってみる。参考書を見る。人に相談してみる。その上で、もう1回自分で考える。大事なのは、最短で答えに着くことではなく、思考を動かし続けることである。
4.「合格点」ではなく「満点」の目線で見る
ここが一番大事かもしれない。受かればいい、ではなく、満点を取る人はどこまで見えているのかを考える。すると、問題はただの試験問題ではなく、高みを目指すチャレンジとして立ち上がってくる。

健全さは、教材だけでなく「場」でも作られる

もう1つ大事なのが、場づくりである。

試行錯誤は、かなり環境に弱い。少し気が散るだけで切れてしまう。スマホが横にある。通知が鳴る。話し声が聞こえる。すぐに別のコンテンツへ逃げられる。そういう環境では、「あと一手考えてみる」が起きにくい。

だからこそ、物理的に切り離された場所がいる。

  •  他のものに惑わされない
  •  1人で没頭できる
  •  答えが出なくても粘れる
  •  過度に比較されない

例えば私の場合は、あえて電波が通じない地下にある自習室で勉強をしていたり、ロッカーにスマホを預けられる図書館に行ったりして学習をしていた。

学習というと、つい教材やメソッドばかりに目がいくが、実際にはどこで考えるかはかなり大きい。とくに、比較ではなく試行錯誤をモチベーションの核にしたいなら、なおさらだろう。

ただ、誤解のないように言えば、私は、受験から比較をなくせるとは思っていない。合格したい、評価されたい、負けたくない、という気持ちは自然なもの。だから、「比較するな」と言いたいわけではないが、それだけを燃料にしないほうがいい。自分が苦しくなってしまうからだ。

それよりも、自分の中に、「この一問、もう少し考えたい」「これ、まだ何かありそうだ」「今は解けないけど、ちょっと面白い」という感覚を持てたほうがいい。

私は、それが結果的に一番強いと思っている。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数