また、「この学校はどういう問いを出すのか」「この問題は何を考えさせたいのか」「正解を出せる人はどういう思考回路なのか」を追いかけることも念頭に置いておきたい。
健全さは、教材だけでなく「場」でも作られる
もう1つ大事なのが、場づくりである。
試行錯誤は、かなり環境に弱い。少し気が散るだけで切れてしまう。スマホが横にある。通知が鳴る。話し声が聞こえる。すぐに別のコンテンツへ逃げられる。そういう環境では、「あと一手考えてみる」が起きにくい。
だからこそ、物理的に切り離された場所がいる。
- 他のものに惑わされない
- 1人で没頭できる
- 答えが出なくても粘れる
- 過度に比較されない
例えば私の場合は、あえて電波が通じない地下にある自習室で勉強をしていたり、ロッカーにスマホを預けられる図書館に行ったりして学習をしていた。
学習というと、つい教材やメソッドばかりに目がいくが、実際にはどこで考えるかはかなり大きい。とくに、比較ではなく試行錯誤をモチベーションの核にしたいなら、なおさらだろう。
ただ、誤解のないように言えば、私は、受験から比較をなくせるとは思っていない。合格したい、評価されたい、負けたくない、という気持ちは自然なもの。だから、「比較するな」と言いたいわけではないが、それだけを燃料にしないほうがいい。自分が苦しくなってしまうからだ。
それよりも、自分の中に、「この一問、もう少し考えたい」「これ、まだ何かありそうだ」「今は解けないけど、ちょっと面白い」という感覚を持てたほうがいい。
私は、それが結果的に一番強いと思っている。


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