実は私は中学時代、かなりの勉強嫌いだった。自分から進んで勉強するタイプではなかった。定期テストに向けて試験勉強する。点を取る。終わったら忘れる……そういう勉強に、あまり面白さを感じていなかった。
つまり、最初から勉強が好きだったわけではないのだ。
勉強嫌いだった私を変えた、中2の東大の過去問
そんな私が勉強を面白いと思うようになったきっかけは、はっきりしている。中学2年生のとき、数学の先生が東大の過去問を1問出題したことがあった。
「頑張れば中学生の知識でも解けるよ」
もちろん、すぐに解けるようなものではなかった。「これを解けたら、ちょっとかっこいいんじゃないか」と思った。
そこから私は、その1問を3日くらい考え続けた。歩いている間も、シャワーを浴びている間も考えていたし、図式化するためにスポンジを切って立体を作ってみたり、砂に図を描いてみたりもした。それでもなかなか解法がわからない。粘り強く試行錯誤を重ねるうちに、不器用ながらも答えらしいものにたどり着いた。
その問題が具体的にどんなものだったのかは、正直もう覚えていないが、あの1問が人生を変えたという感覚だけは残っている。あのとき初めて「勉強ってこんなに面白いのか」と思ったからだ。
より正確に言えば、「勉強」というより、試行錯誤の末に会心の一撃が出ることが面白いのだと知ったのである。
ここが、今回の話の核心だ。


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