前回、「なぜ彼女は『ヴェゼルは高い』と『より高価なRAV4』を購入したのか?」として、顧客の離反について確認した。多くの企業にとって、顧客の離反を防ぐことと同時に重要なのが、「なぜ特定の顧客は自社ブランドをこれほど長く、深く愛し続けてくれるのか」というロイヤルティが高まる背景を理解することだ。
今回も下記に示す通りの顧客分析手法を用い、ある1人の男性(48歳・神奈川県・既婚・子どもなし・会社員・世帯年収1000〜1499万円)の「ホンダ愛好家」としてのカスタマージャーニーを確認していく。
AIペルソナにリサーチャーがインタビュー
彼は2019年から2021年にかけて一貫してホンダを「最も好き」と回答しており、ブランドイメージとして「個性的」「若々しい」をあげている。日々の楽しみは「愛犬と伊東へ旅行すること」「ドラマ鑑賞」であり、経済的余力を持ちながらも堅実なライフスタイルを送る人物像が見えてくる。
このような「ホンダを愛し続けるロイヤル顧客」の背景にある心理と行動特性を、同セグメント(40代・既婚・子なし男性)の定量データも含めて分析する。
・データには市場調査会社のインテージが毎月実施している、自動車に関する調査「Car-kit®」を使用
・Car-kitを用いて定量分析(購入実態、比較状況、支払い方法など)を実行
・上記定量ファクトデータに加え、インテージが保有する様々な定量データも追加搭載し、組み合わせて分析・解釈
・それらをもとに、実際の回答者一人ひとりを「AIペルソナ」化して生成
・そのAIペルソナに対し、アナリスト/リサーチャーが深掘りインタビュー
つまり定量調査の実際の回答者に対して、「もし今すぐに追加でインタビューをしたら」という状況を表現したものである。
このペルソナは複数人を集合させた「20代 車好き 都内在住 男性」といった概念的なものではなく、回答者Pに対応したAIペルソナP、回答者Qに対応したAIペルソナQ、という具合で、一対一対応のペルソナを回答者の人数分、生成している。


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