大都会の難波から山深い地にある極楽橋までは、特急「こうや」のほか、通勤車両による急行・快速急行が直通する。所要時間は特急の場合、約1時間半。2026年4月には観光列車「GRAN 天空」が仲間入りした。平坦・山岳両区間に対応する「ズームカー」は南海の車両の特色の1つだ。
秘境区間の保線作業
8月上旬のある日の午前中、いかにも山岳路線らしく急勾配と急カーブが続く下古沢(しもこさわ)―上古沢(かみこさわ)間の線路上に作業員たちの姿があった。
下古沢の標高は177m、上古沢は230m。2025年度の1日平均乗降人員はそれぞれ25人と10人で、ふもとの九度山(434人)などと比べると極端に少ない。高野下から終点の極楽橋までは全国の大手私鉄の中でも屈指の“秘境区間”となっている。

