筆者は、北京で8月19〜23日まで開催された世界ロボット大会(WRC 2026)を現地で見学してきた。会場では専門家によるカンファレンスや、小中高生が参加するプログラミング大会も行われ、子ども連れから高齢者まで大勢の参加者でごった返していた。筆者が見学したのは企業が出展する博覧会のみだが、それでも急速に発展する中国のロボット産業の現状と、それに伴う課題について多くの示唆が得られた。
まず印象的だったのは、人型ロボットでは、すでに機能と技術の「同質化」が生じているということだ。23年に中国政府が人型ロボットを戦略的分野に指定して以来、わずか2年の間に150社以上のメーカーが市場に参入したといわれる。今年のWRCでも似たようなデザインや機能(家事、ダンスなど)を持つロボットが複数のブースで展示されており、同質化が進んでいる印象を受けた。
実生活で役立つが不明なロボットもあるが、「バブル」ではない
ほぼ同時期に開催された世界人型ロボット運動会(WHRG)の模様は日本でも盛んに報道され、100m走で人類の世界最速記録を上回るロボットなどが注目を集めた。こうしたロボット同士の競技には、同質化した製品を作る企業同士に競争をさせて明確な優劣をつけ、投資家がどの企業を選ぶのかについてのわかりやすいシグナルを送る、という意味がある。
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