銀行機能を外部提供するBaaS(Banking as a Service)事業や、開発者向け環境「sunabar」の開放など、目を引く施策を展開するGMOあおぞらネット銀行。そのシステムとセキュリティの責任を担うのが、開業準備段階から同行のシステム構築を率いてきたCIO兼CISO金子邦彦氏だ。
生成AIの普及でセキュリティ上のリスクが高まる今、開発スピードと金融機関としての堅い守りをどう両立させているのだろうか。システム開発、営業、監査など幅広いキャリアを持つ金子氏に話を聞いた。
異例のキャリアを歩んで金融セキュリティのプロへ
――CISOになるまでのキャリアを教えてください。
新卒時は、SIerが設立したベンチャー企業に第1期生として入りました。当時はSEで、銀行の勘定系システムなど金融機関向けのシステム開発を担当し、上流工程だけでなく実際にコーディングもしていました。
入社して5年ほどで親会社に転籍し、そこでも最初は金融システムの開発を続けていましたが、その後は営業に異動しました。
ただ、やはり自分は金融の世界で仕事をしたいという思いが強く、ある証券会社傘下の立ち上げフェーズにあった会社に入社しました。現在で言うiDeCoを扱う会社で、従業員は十数人くらい。そこでシステム部門の部長を務めました。


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