そして、従来は2032年で終了するとしていたエンジン車やハイブリッド車の生産についても、今後10〜15年程度は継続する計画であることを明らかにした。
「アウディのCEOに着任したとき、私は(パワートレインに関する)従来の戦略を完全に見直しました。そしてより柔軟な戦略を採り入れることにしました」
こうした判断の見直しは、自動車を取り巻く市場環境の変化に対応したものだという。
「市場は大きく変化しました。北米ではエンジン車への揺り戻しも経験しました。エネルギー価格が高騰しているヨーロッパでは、もう少し早くBEVが普及するかもしれませんが、いずれにしても、私たちはフレキシブルでなければいけないと考えています。なぜなら、市場環境を変化させる力は、私たちにはないからです」
デルナーCEOの言葉はアウディの今後を明確に指し示すとともに、自動車産業界を取り巻く環境に関しても示唆に富んでいたように思う。
ヌヴォラーリ試乗インプレッション
最後にヌヴォラーリの印象を簡単にまとめておこう。
今回の試乗コースは道幅が狭く曲がりくねったワインディングロードだったうえに、最高速度も60km/h程度までに制限されていた。しかも、試乗したのは「現存するのは世界中でたった1台だけ」とされる、シャシーナンバー000をつけた試作車。したがってアウディ側からも「慎重に運転してほしい」と厳格に伝えられていた。


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