一方でヌヴォラーリは史上もっとも高価なアウディでもある。それは、システム出力1001psのプラグイン・ハイブリッド・パワートレインを搭載し、ボディパネルを全面的にカーボンコンポジット製とした影響でもあるが、こうした事実は、アウディがかつてのような品質重視のプレミアムブランドに回帰することを意味しているのではないか?
「ええ、クォリティを重視することがアウディをより強いブランドにすると信じています」とデルナーCEO。「そのためには力強いデザインと質感の高いインテリアが重要です。このキャビンに用いられているような、ホンモノの素材。たとえば、この黒い部分はホンモノのアルミニウム製です。私たちは、こうしたクォリティをアウディ・ブランドに取り戻す。高い価値の素材、高いクォリティ、高い精度。それらを、ヌヴォラーリで示した新しいデザインと組み合わせていきます」。
となれば、製品の価格帯がこれまで以上に上昇すると考えるのが自然だろう。
デルナーCEOが示唆する、アウディブランドの今後
「ヌヴォラーリの価格は例外ですが、全般的に申し上げれば、アウディのポジションはステップ・バイ・ステップで上がっていくでしょう。ただし、アウディはエントリーレベルのコンパクトカーもラインナップするブランドです。一方で(先ごろ発表されたハイエンドSUVの)『Q9』は、コンパクトカーとは反対側に位置しています。そのほかにも(スポーツタイプの)ヌヴォラーリや『RS5』など、私たちはほとんどすべてのセグメントをカバーしています。それらすべてのセグメントにおいて、ブランドの位置を少しだけ高める計画です」
内外装の高いクォリティ感は、いわばアウディの伝統だった。デルナーCEOは、アウディのそうした価値を取り戻すとともに、モデルレンジをさらに拡大する見通しであることを示したのである。


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