始める経験が積み重なると、5分が10分になり、10分が30分になる日が少しずつ増えていきます。
たとえ5分で終わる日があっても、「何もしなかった日」ではありません。自分で最初の一歩を踏み出した、大切な一日なのです。
「勉強、だるい」の裏側にある気持ち
もう一つ、思春期の子どもが口癖のように言うのが、この言葉です。
「勉強って、だるい」「こんなのやって、何の意味があるの?」
こうした言葉に対して、大人が取りがちな反応は、大きく2つあります。一つは、「将来のためでしょう」「受験に必要なんだから」と正論を返すこと。もう一つは、「だるいよね、わかるよ」と、全面的に同意することです。
しかし、どちらも子どもを動かす言葉にはなりにくいものです。正論は反発を招きやすく、過剰な同意は、「勉強なんてやらなくていい」というメッセージとして受け取られてしまう可能性があるからです。
そもそも、子どもが口にする「だるい」は、必ずしも「勉強が嫌い」という意味ではありません。
その裏側には、「やっても、どうせできない」「頑張っても、点数が上がらなかったら恥ずかしい」「自分には勉強の才能がない」「できない自分を、保護者に見られたくない」といった気持ちが隠れていることがあります。
「だるい」と言って最初から距離を取っておけば、できなかったときにも、「本気でやっていなかったから」と自分を守れます。


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