有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ

YouTuberの福島大学への"学歴差別"発言が炎上 「学歴第一主義」のキャラ設定が今回は通じなかった深層

5分で読める
的外れな学歴イジリのネタになった福島大学(写真:route134/PIXTA)

INDEX

大学や学歴を題材にしたエンタメ動画を発信してきたYouTubeチャンネル「wakatte.TV」が、大きな批判にさらされている。問題となったのは、福島大学を訪れた動画の中で、出演者が同大学について学歴差別と受け取られる発言をしたことである。

福島大学で行われている原子力や放射能に関する研究について、「福島大には触らせたくない」という発言をしたことが問題視された。これに対して福島大学は声明を発表。批判を受けて、出演者である高田ふーみんは自身のXで謝罪して、当該動画を削除した。

福島大学が発表した声明(画像:福島大学公式サイトより)

「学歴第一主義」を笑いのネタにしてきた

wakatte.TVでは以前から、大学の偏差値や入試難易度をもとに学生や大学を格付けしてきた。出演者の高田は「学歴第一主義」の極端なキャラクターを演じて、偏差値の低い大学を揶揄したり、高学歴の人物を持ち上げたりしてきた。その露悪的な態度そのものを笑いにするというのが、このチャンネルの基本的な構造である。

高田は謝罪文の中で「当番組の発言は、震災や原発事故を揶揄・差別する意図によるものではありません」と書いていた。しかし、今回の問題は悪意があったかどうかという話ではない。wakatte.TVが長く続けてきた「学歴イジリ」というフォーマットそのものが抱える危うさが、わかりやすい形で露呈した出来事だったと考えるべきである。

そもそも、入学試験の難易度によって大学を序列化する「学歴」というもの自体が、1つの限定された価値基準に過ぎない。偏差値は、その大学に入るためにどの程度の学力が必要なのかを示す指標にはなるが、その大学がどれほど優れた教育をしているのか、どの分野で重要な研究成果を上げているのか、その大学にどのような社会的役割があるのかまで測定するものではない。

2/3 PAGES
3/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数