100万人の「いいね」と、誰も来ないホテル
リゾート開発会社の若手社員が、新たなホテルのコンセプト案を、コンサルのA君に見せに来ました。
「Aさん! SNSの旅行好き100万人分の『いいね』や高評価レビューのデータを、AIに分析させました。そして導き出された、『最も多くの人が好む、究極のホテル』の設計図がこれです!」
それは、清潔な白い壁に、真新しい木の家具、万人受けするビュッフェを備えた、「誰も不満を持たない、完璧に標準化されたホテル」でした。若手は、「圧倒的な多数決とデータの結晶です!」と興奮しています。
しかしA君は、「それは『最高のホテル』ではなく、『誰もわざわざ泊まりに行かないホテル』じゃないか?」と返しました。
100万人のデータを集め、誰もが好むように設計されたはずのAIのホテルが、ビジネスとして失敗する理由とは?


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