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100万人の「いいね」をAIに分析させて究極のホテルを設計→「誰もわざわざ泊まりに行かないよね」と一蹴されたワケ

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100万人の「いいね」に基づいて設計されたホテルの致命的な弱点とは(写真:nature/PIXTA)
  • 堀場 英雄 「学び方」の革新を目指す複業家、多読英語塾「BOOK i LAND」創業者・学長、iU(情報経営イノベーション専門職大学)客員教授

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文化祭の出し物を全員で決めようとして、結局、当たり障りのない案に落ち着いた経験はないでしょうか――。これは往々にして、尖ったコンセプト案が多数決によって却下されてしまうためですが、戦略コンサルタントとして豊富な経験を持つ堀場英雄氏によれば、こうした弊害はじつはAIの回路によっても引き起こされるといいます。
本稿では、堀場氏の著書『一流の頭脳だけが解ける33問 コンサル思考1分間トレーニング』から一部を抜粋・編集する形で、多くのデータを分析することで「多数決マシーン」と化したAIが、ビジネスシーンにもたらしがちな「毒」について解説します。

100万人の「いいね」と、誰も来ないホテル

リゾート開発会社の若手社員が、新たなホテルのコンセプト案を、コンサルのA君に見せに来ました。

「Aさん! SNSの旅行好き100万人分の『いいね』や高評価レビューのデータを、AIに分析させました。そして導き出された、『最も多くの人が好む、究極のホテル』の設計図がこれです!」

それは、清潔な白い壁に、真新しい木の家具、万人受けするビュッフェを備えた、「誰も不満を持たない、完璧に標準化されたホテル」でした。若手は、「圧倒的な多数決とデータの結晶です!」と興奮しています。

しかしA君は、「それは『最高のホテル』ではなく、『誰もわざわざ泊まりに行かないホテル』じゃないか?」と返しました。

100万人のデータを集め、誰もが好むように設計されたはずのAIのホテルが、ビジネスとして失敗する理由とは?

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