その相手とは2度ほど会って終了したが、それでも彼はあきめずに筆者からの助言を1つずつ実行していった。そして9人目のお見合い、仮交際は5人目となるさやか(33歳・仮名)とは、順調に関係を育てていくことができた。
4回目のデートを終えたとき、さやかの仲人からこんな連絡が来た。
「『私の話をいつも丁寧に聞いてくれる。以前話した小さなことまで覚えていてくれるのがうれしい』とのことです。こちらは交際を前向きに考えています」
その後、2人は真剣交際へと進み、成婚退会していった。
こうたには、巧みな話術も手慣れたエスコート術もなかった。
しかし、自分は女性との会話が苦手なことを認め、筆者からの助言を受け止め、言動を修正していく素直さがあった。恋愛経験がなかったからこそ、「自分のやり方が正しい」という思い込みがなく、新しいことを吸収できたともいえる。
婚活で伸びるのは、最初から異性に慣れている人ではない。
うまくいかなかったときに相手のせいにせず、「自分の何を変えれば、次はよりよい関係を築けるか」と考えられる人だ。恋愛の経験値よりも、目の前の1人と向き合い、相手を知り、自分も変わりながら関係を育てていく力が大事なのである。
女性の扱いには慣れています
一方、こちらは「恋愛慣れしている」という男性のケースだ。
「婚活に長い時間をかけたくないんです。相談所にいるのは『結婚をしたい』と思っている女性ですよね。出会いを求めているアプリとは違うので、効率が良いと思っています」
入会面談でそう言ったのは、たくや(42歳・仮名)だ。IT企業の管理職で、年収も1100万円と高い。身なりは洗練され、会話も軽快だった。


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