「今、お仕事は忙しいですか」
沈黙になるのが怖くて、かよこが「忙しいです」と答えると、次々に質問をした。
「趣味は何ですか」「休日は何をしていますか」「結婚してからも、仕事は続けたいですか?」……。
こうして初のお見合いを終えたのだが、かよこの相談室からは「お断り」が来た。
「誠実な方なのはわかりましたが、会話が一問一答形式で、面接を受けているように感じました」
こうたにお断りの理由を告げると、「やはり恋愛経験がない男はダメなんですね」とがっくりと肩を落とした。そこで筆者は「問題は経験の有無ではなく、次々と質問を繰り出したことですよ」と説明した。
そのうえで模範的な会話について、こう話した。
AIを使ってシミュレーション
「女性が『旅行が好きです』と話したら、『最近はどこに行かれましたか』と広げる。そして『いいですね。僕もそこには行ったことがあります』と自分の話をする。『観光スポットで有名な〇〇は訪れましたか?』と、旅行に関連した質問をまた投げるようにします」
このとき、相手の話を聞くことに7割ぐらい使い、残りの3割で自分の考えや経験を伝えることを意識していると、会話がうまく続く。
筆者のアドバイスを聞くと、根が真面目なこうたはAIの会話練習アプリを使って、お見合いのシミュレーションを重ねたようだった。
3人目のお見合い女性と初めて仮交際に入ると、店選びやLINEについても細かく筆者に相談してきた。
「LINEは短いと冷たいですか?」「長いと重いでしょうか?」「絵文字はなれなれしくありませんか?」……。
そこで、こう伝えた。
「LINEの書き方に正解はありません。相手の反応や文章量や絵文字の使い方に合わせて、3~5行程度にまとめればよいと思います。実践していくうちに、肌感覚でわかっていくのではないでしょうか?」


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