ただし、そうはいっても消費者に選ばれるためには、同じ卵入りの商品を出すだけでは埋もれてしまう。自社らしい食感や形、売り場を加える必要がある。
「月見」は誰のものでもない
ここで大切なのは、「月見」は誰のものでもないということだ。あくまで先行者としてのマクドナルドは存在しているが、中秋の名月をめでること自体は、伝統的なイベントである。
そして、特筆すべきは、食べ物と季節を結びつける商戦は、「月見」だけではないこと。土用の丑の日にはウナギ、節分には恵方巻きが売られ、企業の販売や広告が行事の認知を支えている点は共通する。
もっとも、関東出身の筆者の周囲では、まだ恵方巻きは「西の方で、そういう風習があるらしいね」の域を出ない。どれだけ流通各社が商機を見いだし、関連商品を大量投入したとしても、地域に根付いた“季節感”を揺らがせるところまでは難しい。


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