世界の半導体産業で大きな存在感を占めるサムスン電子。世界有数の鉄鋼メーカーであるポスコ・ホールディングス(PKX)。日系自動車メーカーと主要なカテゴリーで競争している現代自動車など、韓国の大手企業の名前を目にする機会が増えている。
では、こうした韓国企業の実態はどうなっているのか? その疑問に答えるべく、最新の『会社四季報 業界地図 2027年版』では、新しく掲載した「韓国」の業界で、複雑な財閥の支配構造を解説している。
韓国経済の最大の特徴は、財閥グループが幅広いビジネスを手がけ、産業界を支配している点にある。サムスン、SK、現代自動車、LGの4グループがとくに規模が大きく、「4大財閥」といわれる。
中でも圧倒的な規模を誇るのが、半導体メモリーで世界首位のサムスン電子を中核とするサムスングループだ。同グループ全体の売上高は韓国の名目GDP(国内総生産)の約15%に相当する(2025年時点)。半導体メモリー世界2位のSKハイニックスを擁するSKグループの総売上高も、名目GDPの約8%の規模を誇る。メモリー価格の高騰を背景に、サムスン電子とSKハイニックスが好業績を謳歌する26年は、両グループの存在感が一層高まりそうだ。
両グループが手がける事業は半導体にとどまらない。サムスングループはコンデンサーやディスプレーといった電子部品のメーカーに加え、韓国最大手の生命保険会社、商社、エンジニアリング、バイオ医薬品大手などを傘下に置く。SKグループも通信、石油元売り、車載電池大手など、多様な事業ポートフォリオがグループを支えている。
グループ内出資で支配力を保持
財閥グループを実質的に支配するのは「総帥(オーナー)」だ。総帥は株式の直接所有ではなく、系列会社への間接出資や、系列会社間での循環出資を通じてグループ全体を掌握している。サムスングループの場合、系列企業の株式に占める総帥一家(イ・ジェヨン氏ら)の直接の持ち分はわずか1%にすぎないが、グループの内部持ち分率は約52%(25年時点、韓国公正取引委員会)に達する。




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