最も大きなダメージを受けるのは、エンジン内部に水が入る場合だ。ガソリンエンジンの場合、エアクリーナーから吸入した空気に霧状のガソリンを混ぜ、圧縮して点火する。
しかし、空気の代わりに水を吸い込むと、水はほとんど圧縮できないので、エンジン内部が損傷する、いわゆる「ウォーターハンマー」だ。
この時点で多額の修理費用がかかるが、あわててセルモーターを回すと、さらにダメージが広がってしまう。
エアクリーナーの吸気口はエンジンルームの上のほうにあることが多いが、浸水した場所を勢いよく走ると、押しのけた水を吸い込んでしまうことがある。
波を立てないように、静かに進めば良いというわけでもない。対向車が大波を作ってしまい、その時点でストップということもある。そもそも「深い水たまりには入らない」という気持ちが大切になるだろう。
マフラーからの水の進入にも注意
もうひとつ注意したいのはマフラーだ。こちらはアクセルを踏んでいる限り、燃焼によって発生した高圧の排出ガスが出ているので、マフラーから水が入ることはない。
しかし、アクセルを閉じているときは、燃焼が行われず、吸入した空気がそのまま排出されるので、排圧は低く、マフラーから水が入り込むこともある。ハイブリッド車ではエンジンが停止することもあるので、その傾向は強まる。
それがエンジン内部まで到達することはないものの、再び燃焼が始まったときに排出ガスが外に出せなくなると、エンジンが止まってしまう。
理想を言えば、ゆっくり一定速度で走ることになるが、アンダーパスをはじめ冠水箇所は多くの場合アップダウンがあるので、実際には難しいだろう。
電気系ではまず、電気自動車の話から始める。こちらはエンジンがないので、エンジン停止により走行不能になることはない。


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