有料会員登録 東洋経済オンラインとは
キャリア・教育 #自動車最前線

「レベル5」豪雨で浮き彫りになった「冠水道路のリスク」―もしも「クルマ移動時」に冠水が発生したら―

8分で読める
千葉市若葉区の田んぼに流された車両(筆者撮影)
千葉市若葉区の田んぼに流された車両(筆者撮影)
  • 森口 将之 モビリティジャーナリスト
2/5 PAGES

最も大きなダメージを受けるのは、エンジン内部に水が入る場合だ。ガソリンエンジンの場合、エアクリーナーから吸入した空気に霧状のガソリンを混ぜ、圧縮して点火する。

しかし、空気の代わりに水を吸い込むと、水はほとんど圧縮できないので、エンジン内部が損傷する、いわゆる「ウォーターハンマー」だ。

豪雨で浸水した蘇我駅周辺のアンダーパス(筆者撮影)

この時点で多額の修理費用がかかるが、あわててセルモーターを回すと、さらにダメージが広がってしまう。

エアクリーナーの吸気口はエンジンルームの上のほうにあることが多いが、浸水した場所を勢いよく走ると、押しのけた水を吸い込んでしまうことがある。

波を立てないように、静かに進めば良いというわけでもない。対向車が大波を作ってしまい、その時点でストップということもある。そもそも「深い水たまりには入らない」という気持ちが大切になるだろう。

マフラーからの水の進入にも注意

もうひとつ注意したいのはマフラーだ。こちらはアクセルを踏んでいる限り、燃焼によって発生した高圧の排出ガスが出ているので、マフラーから水が入ることはない。

しかし、アクセルを閉じているときは、燃焼が行われず、吸入した空気がそのまま排出されるので、排圧は低く、マフラーから水が入り込むこともある。ハイブリッド車ではエンジンが停止することもあるので、その傾向は強まる。

マフラー(排気管)の浸水はエンジン停止につながる可能性も(写真:ROKU / PIXTA)

それがエンジン内部まで到達することはないものの、再び燃焼が始まったときに排出ガスが外に出せなくなると、エンジンが止まってしまう。

理想を言えば、ゆっくり一定速度で走ることになるが、アンダーパスをはじめ冠水箇所は多くの場合アップダウンがあるので、実際には難しいだろう。

電気系ではまず、電気自動車の話から始める。こちらはエンジンがないので、エンジン停止により走行不能になることはない。

3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数