思考は大きく3つの車線に分けることができます。「情報」「感情」「意味」です。
「情報」の車線では、事実や条件、選択肢を整理します。たとえば転職なら、年収はいくらか。勤務地はどこか。仕事内容は何か。会社の将来性はどうか。どんなスキルが身につくか。こうした比較は「情報」の車線にあたります。
「感情」の車線で扱うのは、自分の気持ちです。今の仕事が好きなのか、嫌いなのか。上司と働くことがつらいのか。転職することが怖いのか。それとも、新しい仕事を考えるとワクワクするのか。
そして「意味」の車線では、「何を大切にしたいのか」「何のために働くのか」「この選択は人生にとってどんな意味があるのか」といったことを考えます。
3つのうち、どの車線が正しい、間違っているということではありません。問題なのは、本当は別の車線で考えるべき悩みを、ひとつの車線にとどまり続けて解決しようとすることです。
年収やスキルを考え続けても答えが出なかった
今後のキャリアに悩んでいた経営企画職の相談者さんがいました。この相談者さんは、非常に論理的にキャリアを考えていました。給料はどうなるか。どんな職種を選ぶべきか。どんなスキルを身につければいいか。情報は十分に整理されている。それなのに、一向に結論が出ません。
そこで「経営陣のことは好きか」と尋ねられると、長い沈黙のあとに出てきた答えは、「嫌い」というものでした。さらに、「本当のところは、会社を辞めようか悩んでいたのかもしれない」という本音も出てきました。


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