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「うちはほんと、ファミリーなんですよ」「大切にされてると思いました」—智弁和歌山が示した「新しい高校野球」のかたち

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今夏の甲子園で優勝を飾った智弁和歌山(写真:スポーツ報知/アフロ)

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智弁和歌山の優勝で幕を閉じた今大会は、今後の高校野球における指導を一変させるきっかけになるかもしれない。

智弁和歌山は今回、3年生部員を全員ベンチに入れ、記録員以外の全員をグラウンドでプレーさせた。部員数が少ないから可能だったとはいえ(総部員数40人、なんと半分の部員がベンチ入りだ!)、やはり「教育的配慮」がないとできなかったと思う。

当記事は、AERA DIGITALの提供記事です

私が注目したのは、仙台育英(宮城)戦で登板した背番号20番の朝来友翔(あさき・ゆうと)選手だ。

190センチ97キロという堂々とした体躯で、中学時代からストレートのMAXは140キロ越え、「スーパー中学生」と呼ばれていた。ところが和歌山大会ではベンチ外。この夏、初めての投球が甲子園だった。

「とくにケガをしたというわけではないんですが、練習しても球速も制球力も身につかず、これまで思うようなピッチングができませんでした」(朝来選手)

一度野手に転向してバッティングで試合に出られるようにしようと考えたが、投手への未練が捨てきれなかった。

「それで中谷(仁)監督に『また投手をやりたいです』とお願いしたら、監督が笑いながら『俺には、お前が投げている姿しか想像出来ないんだよ』と受け入れてくれました」(朝来選手)

「大切にされてると思いました」

登板は大量リードした8回裏。最初の打者に不運なヒットを許すと、次打者にはストレートの四球でお役御免の降板となった。ベンチに戻る際、笑顔の拍手で迎える中谷監督の姿があった。

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