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山や湖、温泉街の風景が重なり合う、日本を代表する温泉地、箱根。近年この地で急速に磨かれてきたのが、犬と一緒に旅を楽しむペットツーリズムだ。
箱根は、温泉や山間の地形を生かした観光の町であり、観光客の増減はそのまま地域の雇用や収入に響いてきた。
「犬連れ旅行」は箱根の方向性の一つ
実際、2015年6月の箱根火山噴火では入山規制が敷かれ、中小企業庁の資料によると、同年7月の観光客数は前年同月比で約3割の減少となった。さらに台風による交通網の寸断やコロナ禍など、外部要因のたびに町の暮らしは大きく揺れてきた。
人が減りすぎれば、宿や店を支える力が弱まり、風景から少しずつ灯りが消えていく。人が集まりすぎれば、道路は渋滞し、静かな場所にも騒がしさが入り込む。地域の暮らしとの摩擦も生まれる。
箱根は、「その間のどこに立つのか」を探り続け、観光のあり方そのものを見直し始めている。犬連れ旅行への取り組みもその一つだ。


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