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キャリア・教育

「うちの子、反抗期がない」と思っていたら不登校に…発達障害・グレーゾーンの子に起きている"新しい反抗期"

10分で読める
登校準備をする中学生
今どきの子どもに起きている「新しい反抗期」の形とは?(写真:life.pic365/PIXTA)
  • 吉野 加容子 発達科学コミュニケーション代表・学術博士
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今はそれと同じように、学校から押し付けられる「普通」という価値観から、子どもが逃げたくなっているのではないか。

そう考えると、不登校の見え方は変わります。

親にぶつかる代わりに、学校という環境から距離を取る。

それは、「今の環境は、自分には合っていない」というメッセージを、子どもが行動で示している状態なのかもしれません。

学校は、負荷が高い場所でもある

学校は、子どもにとって大切な学びの場です。

友達と関わる。先生から学ぶ。

集団の中で生活する。社会に出るための経験を積む。

学校そのものを悪者にする必要はありません。

けれど一方で、発達グレーゾーンの子どもにとって、学校はとても高度な脳の処理を求められる場所でもあります。

一斉に先生の授業を聞いて理解する。

同じペースで進む。空気を読む。時間どおりに動く。

友達の言葉の意図を読む。みんなと同じように振る舞う。

これは、大人が思っている以上に複雑な処理です。

例えば、感覚が鋭い子にとっては、教室の音や光、人の多さが大きな負荷になることがあります。

不安が強い子にとっては、少し予定が変わるだけでも、脳が一気に緊張します。

切り替えが苦手な子にとっては、授業、休み時間、給食、掃除、下校と、次々に場面が変わること自体が大変です。

周囲の感情に敏感な子は、友達が叱られているだけでも、自分が怒られたように感じることがあります。

それでも子どもたちは、外では頑張ります。

家では機嫌が悪いのに、学校ではいい子。

学校では問題ないと言われるけれど、家ではぐったりしている。

先生には「特に困っていません」と言われるのに、家では宿題や登校の話になると動けなくなる。

そんな姿を見て、親御さんはますます混乱します。

子どもが家で崩れるのは、家が安心できる場所だからということもあるでしょう。

学校で頑張り続けていた子が、家でようやく力を抜く。

そしてある日、もう学校に向かうエネルギーが残らなくなる。

不登校は、必ずしも「逃げ」や「甘え」ではありません。

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