発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、見た目には「普通にできている」ように見えても、学校生活の中で、大人が思っている以上に多くの脳の処理を求められていることがあります。
不登校の背景は、一人ひとり違います。
そしてその中には、子どもが自分を守るために、環境との距離を取り始めているように見えるケースがあります。
もしかするとそれは、今どきの子どもに起きている「新しい反抗期」の形なのかもしれません。
昔の反抗期は、親への反発として現れやすかった
反抗期と聞くと、どんな姿を思い浮かべるでしょうか。
「うるさい」「放っておいて」「親の言うことなんか聞かない」
親の言うことにいちいち反発する。
部屋に閉じこもる。家のルールを破る。
かつての反抗期は、親への反発として現れやすいものでした。
子どもが親から心理的に離れ、自分の世界を作ろうとする。
その過程で親とぶつかる。
親に対して「自分は自分だ」と主張する。
それは、思春期の成長過程として自然な一面でもあります。
ところが今、発達障害・グレーゾーンの子どもたちと関わっていると、少し違う形の葛藤に出会うことがあります。
親にはあまり反抗しない。むしろ、親のことは信頼している。
家が安心できる場所になっている。
それなのに、学校には行けない。これは、反抗期が消えたというより、反抗の形が変わったと考えると見え方が変わります。
家庭が安心できる場所になり、親が子どもの理解者である場合、子どもは親との関係を壊す形で反抗する必要が少なくなります。
その代わりに、葛藤は学校との関係に現れることがあります。
学校では、子どもたちは多くの「普通」を求められます。
時間内に授業を理解する。
宿題を決められた期限までに仕上げる。
同じペースで行動する。
チャイムに合わせて切り替える。
先生の指示を聞き取る。
友達との距離感を読む。
周りと同じように振る舞う。
けれど、発達グレーゾーンの子の中には、一見、他の子と変わらないように見えても、ある特定の行動が苦手な子がいます。
また、「普通にして」と言われても、そもそも何が普通なのかがわからず、どう振る舞えばいいのかをつかみにくい子もいます。
そうした子にとって、学校は単に勉強する場所ではなく、ずっと「普通」を求められ続ける場所になっていることがあります。
かつての反抗期では、親が押し付ける価値観に対して、子どもが反発することがありました。


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