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「わずか3年で使用停止」「15億の橋の撤去に50億→一旦見送り」 お台場・青海で数奇な運命たどった廃墟「青海橋」の現在地

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2026年の青海橋
知られざる廃墟「青海橋」をめぐる数奇な運命を探ってみよう(写真:筆者撮影)
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続いて、「歴史」の観点では、「世界都市博覧会(以下、都市博)」と、バブル崩壊が大きく影響する。都市博は96年に青海を含むお台場・臨海副都心エリアで開催される予定だった博覧会。バブル崩壊後、中止を公約に掲げていた都知事の当選を機に「幻」となってしまった。

青海橋の歴史はこの都市博と切っても切れない。改めて青海橋と都市博の歴史を重ね合わせて見てみよう。

~青海橋の変遷~
1986年 青海橋完工
1991年 青海橋、一般道として利用開始(それまでは工事用道路として利用)
バブル崩壊が本格化
1993年 都市博開催決定、青海橋は会場内をつなぐ道路とする方針に
1994年 青海橋、上記に伴い一般道としての利用を終了
1995年 都市博中止が決定、青海・有明エリアは再整備へ
1996年 水の広場公園が開園
1997年 青海橋は歩行者限定で一部開放
2016年 青海橋、東京オリンピックに向けた工事に向けて閉鎖

「翻弄」という言葉がこれほど似合う橋は他にあるだろうか。青海橋は都市博の開催決定と中止、さらにはオリンピックにまで影響を受け、利用されたり閉鎖されたりを繰り返していたのだ。

「水の広場公園」開園後は一時開放されたといえども、限られた時間帯のみであり、車両は通行できない。整備も最低限でガードレールの錆や雑草も目立つ、「廃道歩き」スポットとして知られていた。本来の役割は94年に終えたまま、30年以上は「時が止まっている状態」の橋と言っても過言ではないだろう。

ついに青海橋の時計の針が動き出した

30年以上「橋」として眠っていた青海橋だが、21年に撤去に向けた予算が計上され、25年から撤去工事が開始されている。かつては「完全撤去には50億円がかかる」とされ、撤去が見送られていた青海橋だが、老朽化や利活用の難しさからついに、莫大な予算をかけてでも撤去されることになったのである。

工事中は船の航行も制限されているようだ(写真:筆者撮影)

時代に翻弄され、結果的に「ムダ」建築となってしまった青海橋。工事中の姿が見られるのは今だけだ。お台場に立ち寄った際は、ぜひ「夢の大橋」から眺めてみてほしい。

お台場には青海橋の他にも「ムダ」建築が眠っている。後編では2つの建築物をピックアップして紹介しよう。

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