喫茶は単価が高い分、売り上げは一番だ。しかし、人件費、原価がかかるため、利益率の面ではゲームや縁日に比べて低くなる。川﨑さんは、喫茶、縁日、ゲームの採算を別々に見るのではなく、3部門を合わせて原価を下げ、利益を上げるイメージで考えている。
この発想で、以前のダイビングショップの4倍以上の売り上げを叩き出している。
それでも「入場無料」を貫く理由
ところで、これだけ色々と遊べる施設なのだから、数百円の入場料を徴収してもよさそうだ。けれど川﨑さんは首を横に振る。
「ここに飾ってあるものは、僕が学生時代に好きだったものばかりです。希少なコレクションは何ひとつないので、入場料はいただけません」
喫茶店の隣のテーブルでは、近所の中高年の4人グループが軽食をつまみながら酒盛り中だった。入場料がないぶん、訪れる客の層も広い。数百円の入館料より、客数の母数を増やし、館内の飲食やゲームで稼ぐ。これこそが桃山館の業績を押し上げる構図なのだ。


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