「これだけ長く仕事していると、『もういいよ、早く引退しろ』とか言う人もいるんですけど、それで辞めたいと思ったことはないです。小さい頃からこのキャラクターでやってきたので意外と打たれ強いんですよ。そういう声は、はねのけています。
それにやっぱりこの仕事が好きなんですよ、私。視聴者さんが『いつも見てるよ』『元気もらってるよ』と励ましてくれたから、大変なことがあっても続けてこられた。かっこつけじゃなくてね、本当にそう実感しています」
「安心してね」亡き父に、伝えるなら
昨年56歳になり、仕事をいつまで続けるのか聞かれることが増えた。そのたびに久保さんは「全然決めていない」と答えている。
「声がかからなくなったら自然と終わるかなと思っていて。だから自分では期限を決めていないですね。こういう仕事じゃなきゃいけないとかのこだわりもないので、オファーがあるうちはやらせてもらえたらと思っています」
静岡で仕事を始めた頃は、こんな将来がやってくるとは考えてもいなかった。倒産、父の看取り、出産——3度のゼロを経て、久保さんはここまで歩んできた。父には仕事をしている姿も孫の顔も見せられなかったが、その道のりの先に、いまがある。
「大阪にいた頃、ちょっとだけ雑誌に載ったことがあって、それを父に伝えたら何冊も買って喜んでくれたことがあったんですよね。いっぱい心配かけたんですけど、心配しながらも応援してくれたので。今は静岡で頑張っているから安心してねって、伝えたいですね」


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