問題なのは、権限を持っている人が「現状を維持したい人」である場合だ。現状維持を見直し、新しい方法を取り入れたほうがいいとわかっていても、現状を維持しようとする人が決定権を持っている。
その状況を、「地動説を唱えるガリレオ・ガリレイと天動説を信じる人の構図」になぞらえて、「天動説を信じる人がいなくならない限りは無理なのでは」と森田さんは半ば諦めている。
「効率化」「働き方改革」を呼びかけた結果
しかし、こうした現状を変えようと、森田さんは職場で効率化や働き方改革を呼びかける啓発活動をしたこともある。
「『対面でなくてもいいことはデジタルで』とか、『会議で話す内容や資料は短めに』など、具体的に呼びかけてみたところ、若い人はすんなり受け入れてくれましたが、受け入れられない方もいましたね」
とはいえ、早く帰ることだけが働き方改革ではないと森田さんは語る。
「働き方は人それぞれ。家に帰りづらい事情がある人もいるでしょう。ただ、仕事というのはチームで行いますから、定時を過ぎても会議でだらだら喋り続けてしまえば、それは他の人にも影響を与えてしまいます。デジタル化や効率化を頑なに拒むと、誰かが業務を肩代わりさせられたり、残業が当たり前の職場となってしまったりするんです。そんな意識を持ってもらえたらいいなと思っています」
教員一人ひとりが自分に合った働き方をするためには、職場全体で新しいことを取り入れて効率化を図ることがカギになりそうだ。


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