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本当のターゲットは富裕層じゃない? 三菱UFJ「預金3000万円」新クラブの年会費ゼロ円プラチナで「得をする人・しない人」

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エムット Excellent Club カード プラチナ
会見場に展示された「エムット Excellent Club カード プラチナ」(写真:筆者撮影)
  • 斎藤 健二 金融・Fintechジャーナリスト
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3メガバンクの普通預金の金利が0.40%で並ぶ中、山本本部長が「預金金利プラスアルファの付加価値の競争」と呼ぶ局面で、カードは預金を引きとめるための道具として使われるわけだ。

すでに三菱UFJ銀行に資産がある人にとっては、断る理由の少ない案内だ。ただ、よそに資産がある人にとって、資産を移してまで欲しいサービスかはこれから明らかになる詳細な条件を見る必要がある。

退職金世代の預金が本当のターゲット

発表会に登壇した三菱UFJニコスの角田典彦社長(左)、MUFGの山本忠司リテール・デジタル事業本部長(中央)、MUFGの旦一哉常務(写真:筆者撮影)

では、ターゲットとなる人はどのような層なのか。山本本部長は会員像について「年齢的には中高年の方が多くなる。士業の方も会社オーナーも、サラリーマンで中堅の方もいる」と説明し、条件となる資産残高についてはこう話した。

「3000万円は退職金をいただいた方が結構入れるレベル。絞りすぎると対象が小さく、広げすぎると本当の意味で優遇できない。絶妙なところだと思っている」

発表会で流れたコンセプトムービーのナレーションは「あなたは歩んできた。仕事に向き合い、大切な人を支えながら。そして今、来た道を見渡し、これからの自分に耳を傾けてみる」と語りかける。

山本本部長は「サービスの内容は世代をあまり意識せずに作っている」と説明したが、仕事の第一線を退いたシニア層をメインターゲットにしていることがうかがえる。看板は「富裕層向け」だが、集めようとしているのは退職金世代の預金だ。

カードの説明で繰り返されたのは「ステータス」という言葉だった。三菱UFJニコスの説明では、このカードを持つことが「MUFGの最上位のお客さまの証」であり、「単なる決済手段ではなく、ステータスを日常の中で感じていただくための証」だという。

アメックスのプラチナ・カードやOlive Infiniteなど他社のプレミアムカードがホテルでの優待サービスや会員限定のスペシャルイベントといった体験を前面に押し出す中で、上位2%に選ばれたというステータスのほうを強調した。

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