そして次に多いのが、子どもの「好き」を、後押しし続けるケースです。
工夫2 ── 「好き」を燃料に、際限なく触れさせる
たとえば「社会科が好き」と言われたら、家族旅行の行き先を京都や奈良にする。現地に着いたタイミングで、親がさりげなく「これって実は源氏物語ゆかりの場所でね」と昔話を絡めてみせる。
「理科が好き」なら、博物館や科学館に足を運び、「これって面白くない?」と目を輝かせる。週末には実験教室に連れていく、という話もよく耳にします。
数学のロジックが大好きだというお子さんに対して、親御さんが数学そのもののドリルを押しつけるのではなく、ますますパズルが好きになるような知育玩具を次々と用意する、というケースもありました。
あるいは、サッカーが好きなお子さんに対しては、テレビ中継を一緒に観戦しながら「あのフォーメーション、どういう仕組みだと思う?」と声をかける。
歴史好きなら、京都旅行の帰りに古地図ミュージアムを追加で訪ねる。音楽好きなら、小さなコンサートホールに親子で聴きに出かける。
いずれも、親が与えたいのは“体験の数”です。教科書を開かせる必要はなく、子どもの好きな世界を、外側からどんどん広げてあげる。
好きという感情は、おそらく最も強力な学びの燃料になります。その燃料を補充し続けるのが、親の役目だと、こうした家庭では考えているわけです。
そして、ポイントは、“際限なく”というところです。何時間でも何日でも、ずっとそれを支援し続ける。
「歴史なんて、このくらいで十分でしょう」「宇宙はここまで知っていれば十分」と親が線を引いてしまえば、子どもが自分でもまだ気づいていない“もっと深掘りしたい”という芽を、親の判断で摘み取ってしまいます。
東大生の家庭では、子どもの「好き」が続く限り、外側から燃料を継ぎ足す。これはとても大切な姿勢だと感じます。


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