まず、よく聞かれるのが、「本棚」を使いこなしている家庭の話です。
工夫1 ── 本棚は「選択肢」で埋めよ
ポイントは、いわゆる「読書しなさい」と押しつけないこと。
子どもが手を伸ばしたものを、そのまま読ませればいい。もちろん、「これだけは読みなさい」と親が人差し指を立てて指差すようなことはありません。親が文系出身であっても、理系の図鑑や科学書を1冊交ぜることもあります。
重要なのは、いわば「本棚を、子どもの興味のラインナップにする」という発想です。
歴史が好きなら、手が届くところに歴史小説と地図帳が並ぶ。宇宙が好きなら、写真集と入門書が肩を並べている。恐竜が好きなら、図鑑と発掘記が隣に置いてある。
じゃあ、なぜそうするのでしょうか。
押しつけをやめれば、子どもは自分の足で歩き始めるからです。
自分が選んだ本は、子どもは夢中で読む。親が選別して渡した本は、子どもは義務感で読む。この2つの間には、「学びの吸収力」において、明らかに大きな差があります。
親が用意するのは、“命令書”ではなく、“選択肢”なわけです。
実際に、東大生にヒアリングすると、
「小学生のころ、家にいっぱい本があって、暇さえあれば何かしら開いていた」
「本棚から手に取った宇宙の本がきっかけで、理科がずっと好きになった」
という声が、驚くほど多く返ってきます。


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