ところが、3カ月目に入ったあるとき、突然「点数60点」という数字が出る。それまでの停滞が嘘のように、いきなり大きなジャンプが起きる。共通テストという試験には、こうした「非線形の伸び方」があるのです。
これは、知識を暗記して積み上げていく試験ではなく、「読解力」「思考力」「情報処理能力」といった、時間をかけて熟成される力を問う試験だからこそ、起こる現象です。土の中でずっと根を伸ばしていた植物が、あるときいっせいに芽を吹くのに似ています。
遅くとも高校3年生の春から
ここで、受験生本人にお伝えしたいことがあります。
共通テストは、「短期的に点数が上がらない試験」だと、あらかじめ心の準備をしておいてください。1カ月やって伸びない、2カ月やっても伸びない――それは、あなたの努力が足りないからではありません。あなたの頭が悪いからでもありません。そもそもそういう試験なのです。
だからこそ、しっかりと時間をかけて対策する必要があります。共通テスト対策は、遅くとも高校3年生の春から、できれば高校2年生のうちから、少しずつ始めるのが理想です。夏休み以降にあわてて始めても、伸びを実感する前に本番を迎えてしまう可能性があります。
そして、点数が上がらなくて苦しい時期に、焦って勉強法をコロコロ変えるのが、いちばんよくありません。「この参考書はダメだ」「あの塾に変えよう」と迷走しているうちに、伸びるはずだったタイミングを逃してしまいます。信じて、続けること。地味ですが、これが共通テストにおける最大の攻略法です。


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