たとえば、偏差値35から50くらいの生徒であっても、科目によって努力次第で得点が30点から60点くらいまで、目に見えて伸びていく。そんな光景を教育現場でたくさん見てきました。
高校3年生の夏まで、机に向かった記憶がほとんどない。そんな生徒が、センター試験に向けて1、2科目に絞ってがむしゃらに取り組み、偏差値35から50までグッと伸ばす。特に暗記科目では、こうした「短期集中型の逆転」が、決して珍しい話ではなかったのです。
共通テストでは“短期の一発逆転”は起こらない
ところが、共通テストになってから、この構図がガラリと変わりました。
結論から申し上げれば、「3カ月で共通テストの点数を30点から60点に上げる」という芸当は、ほぼ不可能になっています。
これは、受験を経験された保護者世代の方々からすると、にわかには信じがたい話かもしれません。「自分の頃はもっと直前で追い込めた」「うちの子だってやればできるはず」――そう思われるのも無理はないでしょう。
しかし、共通テストは、そういう試験ではないのです。
極端なことを言いますが、他の模試では偏差値50を取れている生徒であっても、共通テスト形式の問題では、偏差値30台の生徒とほとんど変わらない得点しか取れない、という現象が起こることもあります。


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