そんな同社が突如、麻辣湯の店を始めた。「麻辣湯ブームに乗っかったわけではありません」と話すのは、クリスプ代表の宮野浩史氏だ。
麻辣湯には、サラダボウルと多くの共通点があったからできたのだという。
クリスプサラダワークスの店舗は、7割が都心のオフィスワーカーに向けた立地にある。忙しく働く人たちに、「美味しくてヘルシー」な食事を、デジタルを活用して「タイパよく」提供することを得意としている。クリスプサラダワークスのアプリは50万ダウンロードされ、うち直近1年で注文した利用者は21万人ほどということだ。
このノウハウをサラダのほかに生かせそうなフードを検討した末、たどり着いたのが麻辣湯だ。業態を増やすことで、クリスプサラダワークスを週に1回利用していた人が、同社の店舗を2回、3回と利用する状態を狙ったのだ。
「オフィスランチでよく食べられるものを調べると、中華と麺が挙がった。この2要素に当てはまるのが麻辣湯ですし、野菜たっぷりで健康的なイメージもある。僕らが得意としている『美味しくてヘルシー』であり、具材や辛さなど、サラダ同様にカスタマイズ要素も多く、デジタル注文との親和性も高い」と宮野氏は話す。
「ショーケース」を置かなかったワケ
一般的に麻辣湯は、10代や20代の若い女性に人気のイメージがあるが、バイウェイヌードルはそれよりもやや上の年齢層の、オフィスで働く大人向けにアレンジしている。だからバイウェイヌードルには、量り売りの具材が並ぶショーケースはない。
麻辣湯店の多くは、ショーケースから自分で具材を取り、その重さで値段が決まる量り売り方式だ。
しかし同店では、自分で具材を取るのではなく、具材や辛さは店頭のタッチパネル、もしくはスマホのアプリで選択する。忙しいワーカーの貴重な昼休憩に、わざわざ自分で具材を取っていては時間がもったいないからだ。デジタル上でサクサク選べるメリットは大きい。
例えば、オフィスからエレベーターで降りている最中にスマホを開いてアプリで注文すれば、店に到着したと同時に商品が提供され、「待ち時間ゼロ」も実現可能だ。オフィスのランチタイムは1時間の時間勝負。1秒たりとも無駄な時間を過ごせないのだ。


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