夏休みも終盤に向かうなか、子どもの昼食の用意や、時間の使い方について悩む家庭も多いだろう。中国でも夏休みを無駄にしないよう、英語の集中講座、新学年(中国では9月が新学期)の勉強の事前準備、ダンス・楽器・スポーツの習い事など、忙しい日々を送る子どもが多い。そんな中、近年では、日本で夏休みを過ごす中国人富裕層の家族も少しずつ増えているようだ。
今回は、つい先週まで日本で1カ月間過ごした若い中国人富裕層ファミリーの事例を紹介したい。そのうえで、そこに潜む新しいニーズについてもひも解いていこうと思う。
日本で夏休みを過ごした中国人一家
Aさん夫婦は上海の近くに位置する浙江省に住んでいて、小学生の息子が1人いる。妻は大企業で働き、高度なスキルと唯一無二のコネクションを持っているため、年収は数千万円から数億円に及び、一家の大黒柱である。
夫はいわゆる「富二代(富裕層の2世)」で悠々自適な生活を送っており、仕事はしているものの、多忙な妻をサポートしながら育児に軸足を置いている。
2人とも一人っ子であるため、双方の両親とも唯一の孫に絶大な期待を寄せている。その一方で、夫婦は子どもがいわゆる「勉強ができる子」ではないと考えているようだ。
そのため、無理に勉強をさせるのをやめ、できるだけ楽しく過ごさせること。同時に、(孫を溺愛し期待をかける)自分たちの親とは距離を置き、休みも家族3人で過ごすようにしている。
そんな夫婦から、数カ月前、筆者に対して「日本で夏休みを過ごす方法」に関する質問があった。


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