そして、日本の高齢化は「2025年問題」という重大な節目を通過しました。日本最大の人口ボリュームゾーンである団塊世代が、すべて75歳以上の「後期高齢者」となり、健康上の理由から、社会の一線や消費の主役から物理的に退場していかざるを得ないフェーズに入ったのです。
これまでのシニア社会が「元気で時間とお金がある人が増える社会」という楽観的なトーンだったのに対し、これからは、医療・介護費の増大など「負の高齢化」の側面が本格化していきます。
しかし、この暗雲垂れ込める日本の現状において、まったく異なるベクトルからシニア市場へ突入してきたのが、新人類世代・バブル世代です。
彼ら・彼女らは、年金の支給額減少や所得の伸び悩み、退職金の目減りといった現実的な経済制約を抱えつつも、そのメンタリティーの根底にある「消費欲」「新しいものを買いたい」「ワクワクする体験がしたい」という熱情を失っていません。
「ひょっとして、20年前に私たちが妄想していた『アクティブシニア』とは、彼ら・彼女らのことだったのではないか?」
私は今、確信を持っています。シニア市場に参入し始めた新人類世代・バブル世代、すなわち私が提唱する「キラキラシニア」こそが、日本経済の歴史において、初めて登場した「本当の意味でアクティブなシニア」なのです。
稼いで稼いで使いまくる、「生涯現役」スタイル
ただし、2000年代に語られていたアクティブシニアと、これからのキラキラシニアでは、その定義が少し異なります。
かつてのアクティブシニアは、退職金や貯蓄を切り崩して遊ぶ「純粋な消費者」として期待されていました。しかし、これからのキラキラシニアは、「イキイキと働く労働の担い手でありつつ、自分で稼いだお金でポップに消費を楽しむ」というハイブリッドな存在です。


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