世代を問わず老後も輝き続けるためには、定年延長や副業、スポットワークなどのインフラが不可欠ですが、深刻な労働力不足に直面する日本社会において、彼ら・彼女らの活躍の場は、信じられないほどの勢いで拡大しています。
若年労働者が激減する社会において、コミュニケーション能力が高く、馬力のあるシニアの市場価値は、相対的に跳ね上がっているのです。ハローワークの「シニア応援コーナー」だけでなく、近年では「タイミー(Timee)」に代表されるスポットワークや、クラウドソーシングサービスを通じて、組織の肩書に縛られずに「自力で稼ぐ導線」が多様化しています。
内閣府が発表した『令和7年版高齢社会白書』でも、65歳以上の就業者数は21年連続で前年を上回り、過去最高を更新し続けています。「シニアが働く」ことは、生活苦のためのやむを得ない労働であるケースもありますが、もはや社会との繋がりと購買力を維持するための、ポジティブなライフスタイルにもなりつつあるのです。
「ハイブラ」も「コスパ」も大好物
もちろん、彼ら・彼女らがシニアになってからも、現役時代のような高収入を維持できるわけではありません。かつてのように、シャネルのバッグを買い漁ったり、毎週末フレンチの高級レストランに通ったりするような、派手なバブル消費は不可能です。
しかし、ここで「無邪気なポジティブさ」が生きてきます。彼ら・彼女らは、少ない収入の範囲内で、「いかに楽しく生きるか」をアレンジする天才になる可能性があります。
「お金がないからあきらめる」のではなく、「安くてオシャレなカフェ」を見つけ出し、「コスパがよくて最高に美味いバル」を仲間と開拓する──これこそが、かつて日本のトレンドをゼロから築き上げてきた、新人類世代・バブル世代の得意技です。
彼ら・彼女らの「楽しいことを求める性質」「じっとしていられず動きたがる性質」は、停滞する日本社会に、確実な経済循環をもたらします。
キラキラシニアとは、労働によって社会を支える「担い手」であると同時に、旺盛なマインドで市場を刺激する、「究極の消費者」なのです。



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