彼女が発表した文章は、出演者への「誹謗中傷や心ないコメント」を控えるように求めることに重点が置かれていた。もちろん、出演者個人への侮辱や脅迫などが許されないことは言うまでもない。しかし、今回のように番組の編集判断そのものが問われている局面で、制作側の責任に触れないまま「出演者を攻撃しないでほしい」とだけ訴えるのでは、問題の中心をずらしているように見えてしまう。MEGUMIのインスタグラムでは、彼女の呼びかけに対してさらなる批判が殺到している。
彼女がプロデューサーとして本当に出演者を守りたいのであれば、制作側こそ前面に出るべきである。「この発言を番組内で使用する判断をしたのは私たち制作側であり、その責任はこちらにある」と明言したうえで、なぜ採用したのか、事実関係をどこまで確認したのか、現在その判断をどう評価しているのかを説明すべきだった。必要であれば謝罪もしなければいけない。それをしないまま放置すれば、視聴者の怒りは収まらず、出演者への批判は続くだろう。
法務省が『ラブ上等』とタイアップ
今回の問題をさらに深刻にしているのが、法務省保護局とのタイアップである。法務省は『ラブ上等』シーズン2と連携し、「更生上等!!」「立ち直りって、ラヴだ」というコピーを掲げたポスターを制作し、更生保護の啓発に活用している。もちろん、犯罪や非行を経験した人間も社会の一員として立ち直ることができる、という理念そのものには何の問題もない。
しかし、ヤンキー系の男女を「キャラクター」として消費する側面のある『ラブ上等』は、更生保護の理念にふさわしい題材とは言いがたい。今回の問題発言によって、そのことが改めて露呈してしまった。
更生とは、過去の犯罪や加害行為を自慢したり、誇らしげに語ったりすることではない。自らの行為が他者に与えた被害を認識し、その責任と向き合いながら社会の中で生き直していくことである。


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