日本におけるアウディのラインナップには、25年2月に発売された「A5」というセダンがすでに存在する。2895mmのホイールベースに、全長4835mm、全幅1860mmの3ボックスボディを載せたモデルだ(ステーションワゴンの「アバント」もある)。一方のA6はホイールベースが2925mmで、ボディのディメンションは全長5000mmで全幅1875mm。A6がひとまわり大きいが、A5がコンパクトすぎる、ということもなさそうだ。
「A5がよりスポーティなキャラクターを持つのに対し、A6は快適性や静粛性、上質さをさらに高いレベルで追求したモデル」と、2つのモデルの差異について、アウディ ジャパンでは説明する。
A5と新型A6の違いについて
A6ではガソリン車とディーゼル車の両方に”MHEV plus”(マイルドハイブリッドシステム)を採用。前後ドアにアコースティックガラスを採用し、高い静粛性を実現しています。A5ではオプション装備のパッセンジャーディスプレイも標準装備で、快適性やデジタル体験の面でもより上級セグメントにふさわしい仕様だ。
対するA5には、ガソリン、ディーゼル、さらにプラグインハイブリッドというパワートレイン、そしてスポーティな「S5」と選択肢が多い。その中で、もっともダイレクトに今回のA6 200kW TFSI quattroと競合しそうなのが「A5 TFSI quattro 150kW」だ。
この2車の燃費を比較してみると、A5がリッターあたり12.8kmであるのに対して、A6はリッターあたり15.2km(ともにWLTCモード値)だ。最高出力では、車名でわかるとおり、A5は150kW(110kWもある)だが、A6は200kW。最高出力は上まわっているにもかかわらず、燃費に優れている。これがA6をわざわざ選ぶ有力な動機になりそうだ。
近年のアウディは、少なくとも日本市場において、このところEV推しだったように感じられたが、ちゃんとセダンも、内燃機関も、クワトロシステム(4輪駆動システム)も、改良を重ねてきている。それを踏まえて、もし今さらセダンと思い、A6シリーズを敬遠しているなら、じつにもったいないと思う。


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