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「子どもたちに"母の味"を残したい」—難病ALSと生きる料理家が綴る「いのちのレシピ」《小さくても確かな希望を胸に》

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もう一度キッチンに立てるなら──。はらだまさこさんは日々を懸命に生きています(写真:『難病ALSのママが綴るいのちのレシピ もしもキッチンに立てたなら』より、撮影:繁延あづさ)
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そして何より、「家族にはこれからも元気でいてほしい」という思いは、病気になったからこそ、いっそう強くなっています。

レシピを通して、わたしの味と想いの記憶を残していってもらいたい。

それ以上に望むことはありません。

家族においしいごはんを作ってあげたい、それがわたしの生きる力(写真:『難病ALSのママが綴るいのちのレシピ もしもキッチンに立てたなら』より、撮影:繁延あづさ)

家族のお気に入りレシピ

ここでは、家族に人気だったわたしの特製メニューを紹介させてください。

まずは、「お肉屋のオムライス」。タカラの大好物です。

鉄板ナポリタン用に作る自家製ケチャップに、ウスターソースと赤ワインを少し足して煮詰めた特製ソースを使うのがわたし流。

それをご飯に絡めて卵で包むと、一気に〝特別なオムライス〟になります。

お肉屋のオムライス(写真:『難病ALSのママが綴るいのちのレシピ もしもキッチンに立てたなら』より、撮影:繁延あづさ)

これは昔食べた、ステーキハウスのオムライスがヒントになっています。

常連の間でだけ密かに愛されていた裏メニューだったのです。牛こまの旨味があふれていて、食べた瞬間に心を奪われました。いつか家族に作りたい、とずっと温めていた一品でした。

これは手間とコストがかかりすぎるので、喫茶店で出したくてもちょっと難しい、家族専用のメニュー。

作りすぎ? と思うくらいたくさん出しても、必ずなくなるから嬉しかったです。

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