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日本のアニメが日本人のために作られなくなったのは当然だった…「原作者のせい」でも「視聴者のせい」でもない"本当の理由"

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東京ゲームショウ2025の会場風景
(写真:Vendome / PIXTA)
  • 大貫 佑介 株式会社ブシロードムーブ代表取締役社長
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こうした異世界転生モノの作品が多いのが、いわゆる「なろう系」です。「なろう系」とは、小説投稿サイト『小説家になろう』発の作品群のことです。誰でも無料で投稿でき、読者の評価がランキングとして可視化されるため、人気作は出版社を通じて書籍化され、そこからアニメ化へと進む流れが定番になっています。このサイトでは、人気がランキングという形で可視化されています。

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つまり、このサイト発の作品であれば、出資者を納得させる「数字」が最初から存在するのです。「ランキング上位」「累計◯万PV」という実績は、出資者に対する最強の説得材料になります。オリジナル企画の「たぶんウケるはずです」という提案と、なろう系の「すでにこれだけの人が読んでいます」という提案。3億5000万円の投資判断を下す立場なら、どちらを選ぶかは明白でしょう。

しかし、この構造にも限界が見え始めています。なろう系のランキング上位作品は、その多くがすでにアニメ化済みです。業界全体が「海外で値段がつくジャンル」を探し続け、作り続けた結果、映像化できる有力なIPの奪い合いが激化し、「アニメ化したい作品が足りない」という状況が生まれています。これが、業界内でたびたび語られる「原作枯渇問題」です。人気ジャンルの掘り尽くしは、もう始まっているのです。

変わり続ける“アニメ”の世界

ここまでお読みいただければ、もうお気づきのことと思います。「また異世界転生か」という溜息は、クリエイターの怠慢への批判ではありません。それは、9割が海外に依存する収益構造と、数字でしか企画が通らない投資の論理が生んだ、必然の産物なのです。

もちろん、これは「だから仕方ない」と諦めるための話ではありません。ビジネスの構造を知ることは、いつものアニメが少し違って見えるようになる、ということです。あの作品がなぜ作られたのか。なぜあの続編は日本より海外で先に発表されたのか。裏側の仕組みを知ったあなたの目には、もう昨日までとは違うアニメ業界が映っているはずです。

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