一橋大学の自由英作文には、絵や写真を見て論じる、いわゆる「ギャラリートーク型」が登場するようになりました。
もちろん、これは美術鑑賞でも感性のテストでもありません。社会科学系の名門である一橋大学にとって、きわめて合理的な問題です。
一枚の「絵」から、何を見て取り、どう言葉にするか――じつは、ここに、その人のものの見方がむき出しで現れます。「本質を見抜く力」の有無は、一枚の絵の前では隠せません。
そこで、私が率いるAOエキスパートPROチームは、この形式こそ一橋大学の狙いの中心にあると判断し、次の一題を「厳選予想問題」として絞り込みました。
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Look at the three pictures below. Choose one picture that interests you the most, and write a short essay about it in English. Your essay should be 100 to 140 words in length. Indicate the number of the picture you have chosen. Correctly indicate the number of words you have written at the end of the composition.
「表層」で止まるか、「深層」まで届くか
注目すべきは、この設問が受験生に何一つ指示していない点です。テーマの設定そのものが受験生に委ねられています。
つまり、採点者が見ているのは英語力だけではありません。
この絵から、どんな問いを立てられるか。そこに、その受験生の「地頭の質」が丸ごとあぶり出されるのです。
私は、この力を「ビジュアル・インテリジェンス(視覚的認知力)」と呼んでいます。目に見える「表層」から、因果関係や時代の空気、人間の本質といった目には見えない「深層」をあぶり出す力です。
たとえば、優れた経営コンサルタントが経営工場を視察したとします。
そのとき、「機械が古いな」で終わるのは、ただの観察です。
その錆を見て「メンテナンス費が削られている? 資金繰りか? いや、放置されるほど現場の士気が落ちているのでは?」と、見える事実から経営の実態へ一気に推理を走らせる思考。それがビジュアル・インテリジェンスです。
では、その眼はどう鍛えられるのか。ヒントは「意外な場所」にありました。


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