有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ

「現地スタッフの哀れみ」「想定外の車種」…50代男が往復6.2万でハワイへ、東南アジアより安いと選んだ先の"圧倒的アウェイ感"

11分で読める
ムスタングのコンバーチブル
「高い」と思われがちなハワイを、50代男性が一人で激安で巡ってきた(写真:筆者撮影)
2/5 PAGES

ホノルル空港の別名ダニエル・イノウエ空港は、ハワイ出身の日系アメリカ人政治家からとられている。ダニエル・イノウエの父は熊本県の八女、母は広島出身だから、ハワイ出身の2世といえども日本語を話せた。だが、1941年12月7日、真珠湾に飛来したゼロ戦に向かって彼はこう叫んだという。

「You dirty Japs!」

ダニエルはその後、日系人から編成された部隊「第442連隊」に志願してヨーロッパ戦線で闘い、右腕を失う重傷を負いながらも数々の戦功を挙げ、のちに米軍最高位の「名誉勲章」を授与された。

戦後は法曹界を経て政界へ進出。約半世紀にわたり上院議員を務め、2010年には大統領継承順位第3位となる上院仮議長に就任した。

たかが空港の名前と思わず掘り下げてみると意外に興味深い歴史にふれることができる。

ハワイ島までは約1時間

ホノルルからハワイ島のコナまではハワイアン航空のB717-200。日本人の姿は、見当たらない。アラスカ航空の特典航空券で5000マイルである。

コナ空港近くのビーチをホノルル発のハワイアン航空機内から望む。火山島で知られるハワイ島だが、西海岸には美しいビーチも点在する(写真:筆者撮影)

ハワイ島のコナ空港には1時間ほどで到着。コナ空港へは1996年から2024年にかけて、JALとハワイアン航空が直行便を就航させていた時期もあり、日本人にはホノルル空港に次いで聞き慣れた名だろう。もっとも最近ではコナといえば、コナコーヒーのほうが有名だろうが。

コナ空港も、ホノルル空港のダニエル・イノウエよろしくエリソン・オニヅカ空港という名前になっている。エリソンはコナの日系人3世。父のルーツは福岡県のうきは市、母は広島県出身。両親はコナで小さなコーヒー農園を営んでいた。エリソンはコロラド大学に進学し、アジア人初の宇宙飛行士となる。だが、1986年にスペースシャトル「チャレンジャー」の事故で39歳の生涯を終えた。

出発空港、到着空港ともに日系人の名前がついていたわけだが、そもそも最盛期の1920年にはハワイの人口の43%を日系人が占めていた。

多くの日本人にとってハワイが身近になったのは高度経済成長期以降だろうが、それよりはるか前から日本人というか日系人はハワイに深く浸透していたことになる。

戦時中の日系人といえば収容所の話がよく出るがハワイでは収容されなかった。というよりも、人口の4割を収容できるわけがない。

3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数