「主体的に考えなさい」と言われて主体的になるのではなく、主体的な行動をとらされることで、後から「自分は主体的な人間だ」と認識するようになる。東大生の親御さんは、それを直感的にわかっていたのかもしれません。
「工夫」の積み重ねが子どもを変える
もちろん、「申請書を書かせれば東大に行ける」なんて単純な話ではありません。
でも、僕がたくさんの東大生の家庭を見てきて感じるのは、こういう地味な工夫の積み重ねが、子どもの主体性を育てているということです。
・習い事の申請書を書かせる
・家族会議で自分の意見を発表させる
・お小遣いの使い道を記録させる
どれも派手ではありません。「うちの子を天才にする魔法」みたいなものでは、まったくないんですね。
でも、こういう小さな仕掛けが積み重なることで、子どもは少しずつ「自分の人生は自分でハンドルを握るものだ」と体で覚えていく。
もし今日、この記事を読んで「うちでも何かやってみたいな」と思ってくださったなら、こんな提案をさせてください。
次に子どもが何かを「やめたい」「始めたい」と言い出したとき、一枚の紙に書かせてみる。塾でも、部活でも、習い事でも、何でもかまいません。理由を書いて、日付を書いて、名前を書いて、親に提出する。それだけです。
きっと最初は面倒くさがるでしょう。「なんでそんなことしなきゃいけないの」と言われるかもしれません。
でも、一枚の紙を書き終えたその子は、書く前の子とは、少しだけ違う顔をしているはずです。自分で決めた、という顔をね。
たった一枚の紙。されど、一枚の紙。東大生の親がやっていた、この地味な工夫の中に、僕は子育ての本質があるように思うのです。



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