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政治・経済・投資 #野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」

"路線バス廃止時代"の救世主になるか? 大阪市で全区展開「AIオンデマンドバス」が地域の交通インフラを変える日

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大阪市のオンデマンドバス
Osaka Metroが運行する大阪市内のオンデマンドバス。全国のモデルケースとなるか(写真:のりえもん/PIXTA)
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オンデマンドバスが普及するには、次のような4つの条件が必要とされる。

1つ目は、利用者が簡単に予約できることだ。スマホのアプリだけでは高齢者が利用しにくい。電話、LINE、窓口など複数の予約方法を使える必要がある。また、必ず予約が必要なので、普通の路線バスより面倒だ。そこで、入力項目を減らし、同じ目的地については簡単に繰り返し予約をできる仕組みが必要となる。

2つ目が、待ち時間を短くし、予測しやすくすることだ。車がいつ来るかわからないのでは利用者が困る。そこで、到着予想時刻を表示する、遅延を電話やアプリで知らせる、などのサービスが必要だろう。

タクシー以上・路線バス未満の移動需要

一定の人口と移動需要はあるが、定時定路線のバスを頻繁に走らせるほどではない地域がオンデマンドバスに適している(写真:akira/PIXTA)

3つ目の条件が、適切な地域で導入することだ。大部分の人が同じ方向へ移動する場合には、大型の路線バスや鉄道のほうが効率的だ。その逆に、利用者が非常に少ない地域では乗り合いが成立せず、タクシー補助のほうが安い場合もある。

オンデマンドバスが適しているのは、一定の人口と移動需要はあるが、定時定路線のバスを頻繁に走らせるほどではない地域となる。

4つ目が、路線バス、鉄道、タクシーとの関係だ。オンデマンドバスだけで長距離を移動するのは難しい。自宅近くから鉄道駅や病院、商業地域といった短距離を担当するのが現実的となる。

運転手不足などから、地域路線バスの減便や廃止が各地で相次いでいる。しかしながら、バスは“地域の足”を担う重要な交通手段である。上記の4つの条件を満たしたオンデマンドバスが各地で普及していくことが、日本社会が活力を取り戻す一助となるはずだ。

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