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「自分より立場が弱い相手にイライラをぶつける人」と「すぐに自分の足りないところを責める人」の根底に共通する悪癖

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ネガティブな感情を押し殺していると、ポジティブな感情まで失ってしまうという(写真:buritora/PIXTA)
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こうした傾向をさらに強めているのが、今の社会の空気です。最近は、ネガティブ感情だけでなく、ポジティブ感情さえも、人前では素直に出しにくくなっているように感じます。

怒らない。泣かない。その代わり、喜びも幸せも感じない

たとえば、会社で営業成績がよくて表彰されたとき。少し前までなら、胸を張って堂々と喜んでいたかもしれません。

『感情は全部出し切ったほうがいい つい、自分の気持ちを我慢しすぎてしまう人のためのメンタルスキル』(日本実業出版社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

でも今は、「いえいえ、部長やチームのみなさんのおかげです」と即座に謙遜しなければならないような空気があります。

素直に「うれしい」と言うこと。その喜びを全身で思いきり味わうこと。自分を誇らしいと感じること。そんな人間としてごく自然な感情さえ、どこかで抑えてしまう人が本当に多いのです。

Mr.Childrenの桜井和寿さんの唄う『くるみ』という曲に、次の一節があります。

「あれからは一度も涙は流してないよ でも本気で笑う事も少ない」

まさにこの状態です。

怒らない。泣かない。落ちこまない。その代わり、喜びも感動も幸せも感じなくなってしまうのです。ネガティブ、ポジティブにかかわらず感情を「なかったこと」にし続けると、心は確実に鈍くなっていきます。

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