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「被災者の気持ちを考えろ」「助ける話だから問題ない」と意見が二分…映画『TOKYO MER』公開延期で懸念される新たなリスク

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TOKYO MER
「首都直下型地震」がテーマの映画『TOKYO MER~走る緊急救命室~CAPITAL CRISIS』(画像:インスタグラム【公式】TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 @tokyo_mer_tbsより)
  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
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もう1つビジネスという観点から見ても、公開に踏み切ることは得策とは言いづらいところがありました。

『TOKYO MER』という作品は、TBSにとって重要なIP(知的財産)。視聴環境の変化やエンタメの多様化などで視聴率獲得に基づく放送収入が不安視される中、『TOKYO MER』は劇場公開や配信、グッズ、イベント、企業コラボなどでの収入が期待できる、大切に扱われるべきコンテンツなのです。

登場人物に目を向けても、正義感の強いヒーローとヒロインがそろうチームだけに「好印象に傷をつけたくない」「よいイメージに反することはしづらい」という背景も浮かびます。「作品と登場人物のイメージを守る」、ひいては「会社や製作委員会の利益を守る」という点でも公開延期はやむをえないのかもしれません。

これまでに2度、映画化されていた『TOKYO MER』。画像は、25年に公開された2作目のポスター(画像:インスタグラム【公式】TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 @tokyo_mer_tbsより)

公開時期はどのように決めるべきか

では、どれくらいの期間を空けて公開するのが妥当なのか。大きな災害や事故・事件が起きると、決まって「エンタメは不謹慎だから自粛すべき」というムードになりますが、まだ「いつまで自粛すればいいのか」の具体的な答えは見つかっていません。

ちなみに前述の『ヒグマ!!』は、延期発表から約1カ月半後の25年12月11日にあらためて公開日を発表。けっきょく当初の予定から約2カ月後の26年1月23日から公開されました。ただ、連ドラのヒットから2度の映画公開を経た『TOKYO MER』は国内トップクラスの影響力を持つ作品だけにあまり参考にはならないでしょう。

公開のメドについては、前述した「地震活動が続き、建物倒壊の不安がある」「道路や線路の損傷、停電、断水、ガス停止などのインフラが復旧していない」という状況の解消が前提条件となるのは間違いないところ。

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