上田氏は劇団のみならず、お笑いライブや芸人とのコント制作にも積極的に関わってきた。バッファロー吾郎が主催する大喜利イベント「ダイナマイト関西2010 third」で優勝し、13年からバッファロー吾郎Aらと不定期でユニットコントライブ「すいているのに相席」を開催。
14年におぎやはぎ、かもめんたる、ヨーロッパ企画の永野宗典や本多力らが出演するシチュエーション・コメディー『雨天中止ナイン』(テレビ東京系)で脚本を担当するなど、かねてお笑い芸人との接点も多い。
そんな上田氏が、キャストを決める前からダイアン・津田を想定して考えた企画が『タイムトラベルダディ』だ。テレビ朝日の公式サイトでも、「津田さんをややこしさでイライラさせるようにも書きました」とコメントしている。つまり、完全なる当て書きなのだ。
芸人・津田のポテンシャルをよく理解し、ストーリーの構成力もある作家が、今後どのような展開を見せてくれるのか期待が高まる。
コント番組やイベントを制作
そして、本作の監督を務めるのがテレビ朝日の北野貴章氏。現在、『しくじり先生 俺みたいになるな‼︎』や『くりぃむナンタラ』、『アルコ&ピースの#文化人が1番ヤバい』(Podcast)といった番組を手掛ける演出家・プロデューサーだ。
バラエティーのイメージが強いが、これまでのキャリアは実に幅広い。例えばコント番組が減少の一途をたどっていた20年、元ゾフィー・上田航平に「コント番組やろう」と声を掛け、ゾフィー(23年解散)、ハナコ、かが屋、ザ・マミィの4組によるユニットコント番組『東京 BABY BOYS 9』を立ち上げている。
海砂利水魚(現・くりぃむしちゅー)、Take2らが出演していた『お笑い向上委員会 笑わせろ!』(97~98年放送終了)から考えると、テレビ朝日では約20年ぶりとなるコント番組。北野氏の行動は、若手コント師に希望を与える貴重な試みだったに違いない。


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