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なぜ「わかりやすい動画教材」を見ても成績が伸びないのか…元海上自衛隊の数学教官が明かす「わかったつもり」の罠

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(写真:Mills/PIXTA)
  • 佐々木 淳 下関市立大学教養教職機構准教授

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「ちゃんと勉強しているはずなのに、なぜか結果がでない」「効率のよい勉強法を調べて実践しているのに、成績が伸びない」――そんな悩みを抱えていませんか。現在は、かつてないほど学びやすい時代です。インターネットを開けば、効率のよい勉強法やエビデンス付きの学習メソッド、わかりやすい解説動画が無料で手に入ります。それにもかかわらず、思うような成果につながらないことがあります。しかし、成果がでない原因は、本当に勉強法そのものにあるのでしょうか。そう話すのは、『科学的根拠+αで成果を出す 戦略的勉強法』の著者であり、海上自衛隊で16年間にわたりパイロット候補生を指導してきた佐々木淳氏です。今回は、同氏が勉強に関するエビデンスの真実と、動画学習の落とし穴について解説します。

科学的エビデンスがあっても成果が出ないことがある

「科学的根拠に基づいた」「エビデンスがある」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。根拠のない方法よりも、研究に基づいた方法を選ぶことは大切です。しかし、「この方法が科学的に正しいから」という言葉をそのまま信じ込んでしまうのは怖いことです。

なぜなら、どんな研究にも必ず「条件」があるからです。2015年、アメリカの研究チームが、心理学のトップジャーナルに掲載された100本の研究について再現実験を行いました。その結果、元の研究と同じような有意の結果が得られたのは、わずか36%でした。この出来事は、心理学界に大きな衝撃を与え、「再現性の危機(Replication Crisis)」と呼ばれています。

私たちが目にする勉強法の多くは、心理学の研究に基づいています。そのため、研究結果が常に再現されるとは限らないという事実は、勉強法を考えるうえでも無視できません。

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