科学的エビデンスがあっても成果が出ないことがある
「科学的根拠に基づいた」「エビデンスがある」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。根拠のない方法よりも、研究に基づいた方法を選ぶことは大切です。しかし、「この方法が科学的に正しいから」という言葉をそのまま信じ込んでしまうのは怖いことです。
なぜなら、どんな研究にも必ず「条件」があるからです。2015年、アメリカの研究チームが、心理学のトップジャーナルに掲載された100本の研究について再現実験を行いました。その結果、元の研究と同じような有意の結果が得られたのは、わずか36%でした。この出来事は、心理学界に大きな衝撃を与え、「再現性の危機(Replication Crisis)」と呼ばれています。
私たちが目にする勉強法の多くは、心理学の研究に基づいています。そのため、研究結果が常に再現されるとは限らないという事実は、勉強法を考えるうえでも無視できません。

