「お亡くなりになられた方々にご冥福を申し上げるとともに、ご遺族の皆様に深く、深くお詫び申し上げます」
イオンモール熊本(熊本県嘉島町)で発生した爆発事故を受けて、運営元の親会社であるイオンは7月29日、熊本市内で緊急の記者会見を開いた。会見の冒頭、イオンの吉田昭夫社長らは頭を深々と下げて犠牲者や遺族、けがをした人たちに陳謝し、2時間近くにわたり報道陣の質問に答えた。
爆発前後の詳細な経緯が明らかに
イオンによると、29日16時半の時点で3人の死亡が確認され、1人が心肺停止の状態、地震の影響で4人がけがをして病院に搬送された。また、施設の中にテナントとして出店している専門店の従業員3人の安否が確認できていないという。
会見では、地震の発生から爆発前後の状況について順を追って説明された。
それによると、28日16時27分に熊本地方で最大震度7の地震が発生した後、店内では館内放送や従業員の館内巡回で客の安全を確保し、屋外への避難誘導を始めた。夏休み中ということもあって当時は普段より多い約3000人の客がいたが、避難誘導は17時に完了。この時点では、客とイオングループ従業員全員の安否確認ができていたという。

爆発が起きたのは、避難誘導が完了した後の17時50分。地震の発生から約1時間20分が経っていた。専門店のテナントが多い2階南側後方部の損傷が激しく、イオンではその周辺に引火元があったとみている。
爆発を受けて、現場では再び客や従業員の安否確認を実施したが、この時点で確認が取れない専門店の従業員がいることが判明。消防や警察、自衛隊の捜索により、翌29日にイオンモールの中で3人が発見され、いずれも死亡が確認された。イオンは引き続き、消防や警察などと協力して確認を進めるとしている。
一方、イオンモールの避難誘導マニュアルの中では「1度屋外に避難したら建物の中には戻らない」というルールが設けられていた。亡くなった人たちがなぜ建物の中にいたのかについて、吉田社長は「車のカギを取るためなど、何らかの理由で建物の中に戻ったようだが、理由は今わからない」と話した。

