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養育費も払い、面会権もあったのに…トム・クルーズとブラッド・ピットが「実子の心」を失うまでの知られざる苦悩

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トム・クルーズ ブラッド・ピット
(写真:REX/アフロ、Backgrid/アフロ)
  • 猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト
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トムも、ブラッドも、養育費はきちんと払った。面会の権利も与えられた。それでも、ほとんどの時間を母親と過ごす中で、子どもたちの父に対する厳しい見方が確立していった。

だが、それぞれの状況は少し違う点もある。妻から突然にして離婚申請をされたのは、ふたりとも同じ。また、どちらも、アメリカのセレブの間では常識である婚前契約(Prenup)を結んでいた。異なるのは、親権の取り決めとその後だ。

12年の離婚でケイティが最も重視したのは、サイエントロジーからスリを遠ざけること。カトリックとして育ったケイティは、最初こそ、愛するトムの信じるサイエントロジーを受け入れようとした。しかし、やはりクリスチャンであるニコールが、離婚後に養子ふたりと関係を断たれたのを見て、深く考えるようになったらしい。

同じ轍を踏まないためには、自分が親権を取らなければならない。そのため、ケイティはカリフォルニア州でなく、単独親権を取るのに有利と思われるニューヨーク州で離婚を申請。トムとスリの面会時には、サイエントロジー関係者ではない人の立ち会いを条件とした。しかし、そもそもサイエントロジーの教会が信者でないスリと関係を築くことを好ましく思わなかったため、トムは面会権をほとんど行使しなかったようだ。

スリはトムを頼るつもりはない

すでに成人しているスリは、会いたければいつでも父に会える。だが、事情を知る人は、「Daily Mail」に対し、「たとえ父が電話をしてきても、彼女は出ないでしょう。ケイティとスリにとって、彼(トム)は存在しないのです」と語っている。

スリは大学でミュージカル劇を専攻するが、女優としてのキャリアをスタートするうえで、ハリウッドのスーパースターであるトムをあてにするつもりはないらしい。「父には頼りません。スリにとって親はひとり、ケイティしかいません」と、その知人は述べる。

つまり、父と娘は、宗教によって引き裂かれてしまったのである。悲しいが、これはどうしようもない。

アンジェリーナも、16年の離婚申請時、単独親権を要求した。ブラッドは断固拒否。それが、長い争いの始まりだ。

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