使えるのはテキストのメッセージと一部アプリのデータ通信で、音声通話には対応していない。対応アプリにはLINE、X、YAMAPなどがあり、auでは4月時点で44種類に広がった。空が開けた場所で衛星をつかむ仕組みのため、屋内では使えない。利用には対応スマートフォンが必要で、対応機種は各社のホームページで確認できる。
auの契約者は、圏外から対応アプリでSOS情報を送信すると、KDDIのセンターが警察や消防に代理通報する「SOSセンター」も利用できる。
避難生活では、無料Wi-Fiの「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」が役に立つ。大規模災害時に通信各社が公衆無線LANを無料開放するもので、目安は発災から72時間以内とされるが、今回はおよそ3時間半後の28日午後8時に熊本県内で開放された。Wi-Fi設定で「00000JAPAN」というSSIDを選ぶだけでつながり、IDもパスワードも要らない。
ただし通信は暗号化されていないため、ネットバンキングなど個人情報の入力は避けたい。
避難所には各社が充電スポットや、衛星回線などで使える共用の通話端末を持ち込む。昨年10月からは、4社が避難所ごとに支援エリアを分担する体制も始まった。今回のような大規模地震での適用は初めてになる。
覚えておきたいのは、これらの支援がすべて契約キャリアに関係なく使えることだ。能登半島地震では「自分の契約キャリアじゃないから使えないのでは」と誤解する被災者がいた。
つながったら音声よりテキストで安否確認
回線が生きている場合でも、音声通話は通信の集中による輻輳(ふくそう)で制限されやすい。連絡はLINEなどのテキストを優先したい。

