ブーストモードではそこに、EVでは苦手としてきた高回転の伸びが加わる。高速道路での流入路などでこれを使うと気持ちいい。音は大きくなり、メーターの色もボタンと同じパープルになる。
足回りで目立つのは、タイヤサイズが155/65R14から185/55R15へと太くなっただけでなく、大径にもなったこと。にもかかわらず最低地上高は同じなので、サスペンションは低く固められているということになる。
それでもシートの良さにも助けられて、路面からのショックは角がない。それよりもハンドリングの素晴らしさに感心する。フロントサスペンションのロアアームをアルミ鍛造で作り替え、リアではサスペンションアームを厚くするなど、アナログな技がしっかり実を結んでいる。
航続距離ではない新たなEVの形
日常利用で気になったのは、小回りが利かなくなったこと。たしかに最小回転半径は4.5mから5.2mになっている。
路面によってはロードノイズも気になった。静かで乗り心地の良いタイヤを履かせたラグジュアリー仕様もありかもしれない。
満充電での航続距離は、残量80%、エアコンONで125kmぐらい。50%でも300km近く走れたテスラ「モデルY L」に比べると心許ないけれど、それでも補助金の後押しもあって売れている。
スーパーワンのようなクルマが広まれば、実際の使用環境とはかけ離れた航続距離を求める声は、少なくなるのではないだろうかという期待も抱いた。

